ビクトリノックスのクリスマス

ビクトリノックスのクリスマス

1つのホリデー、5つのストーリー、たくさんの幸せ

世界各地のビクトリノックス社員がどのようにクリスマスを祝っているかをご紹介します。

アリ・メフルダード

役職: カスタマーサポート アドミニストレーター ビクトリノックスでの勤続年数: 3年 勤務地/ 国: イーバッハ、スイス 言語: ドイツ語

新旧の伝統と山岳地帯でのクリスマスのお祝い

12月25日は、海抜1,000メートルの高さにある、パートナーの両親の家に行きます。居心地のよいその家で、パートナーの家族と一緒にクリスマスを祝います。それは、家族として私たちが大切にしている、一体感、温もり、喜びを感じるひとときです。

私たちは12月24日に準備を始めます。みんなで料理を1つずつ担当して、前菜、サラダ、スープ、メイン料理、デザートが揃ったお祝いの食事を用意します。特に決まったクリスマスのメニューはなく、一人ひとりが個性を発揮して料理をつくります。ここに集まる14人にはそれぞれに食事制限などのニーズがあり、それを考慮しながら、食べたいと思う料理を持ち寄るので、和やかで楽しい食事になります。

プレゼントは主に子どもたちのために用意します。子どもたちはもう、プレゼントの贈り主がサンタクロースやクリストキント(クリスマスの天使) ではないことを知っていますが、それでもとても楽しみにしています。それから、私たちはお祝いの時には決まって歌を歌います。義妹がシュヴィーツァーエルゲリ(スイスのアコーディオンの一種) で伴奏をして、みんなでクリスマスキャロルを歌います。その日は一日中、私のパートナーの母親が毎年焼いてくれる美味しいクリスマスクッキーを楽しみます。

アドベント期間中は、クリスマスツリー、ストリングライト、小さな装飾、ろうそくの光で家を飾り、寒さの厳しい季節に温もりと輝きをもたらします。

私にとって、クリスマスは愛と家族を祝うものです。ドイツに移住してからずっと、そう考えています。でも、私の人生にとって重要な意味をもつ日は他にもあります。それは3月20日の「ノウルーズ」です。ノウルーズは、新年と春を祝う伝統的なお祭りで、私は小さい頃からイランで家族と祝ってきました。ドイツに移住してからも、スイスに住んでいる今も、私たちはこの伝統を守っています。この日は私にとって特別です。ノウルーズは、亡き祖父母を思い出し、両親や姉と過ごした楽しい日々に思いを馳せる日です。私は今も、パートナーと一緒にスイスの自宅で、特別なディナーでこの日を祝います。

アリ・メフルダード
アリ・メフルダード
アリ・メフルダード

アイリン・シレティック

役職: 社内コミュニケーション スペシャリスト ビクトリノックスでの勤続年数: 2年 勤務地/ 国: イーバッハ、スイス 言語: ドイツ語

小麦粉とクリスマスの魔法

12月の始めに、私たちはクリスマス気分を感じ始めます。ちょうどその時期に、友人と集まってクッキーを焼く大切な日があるからです。子どもたちと一緒に、一日を費やしてクッキーを焼き(夜遅くまで続くことも) 、みんなで笑い、クッキーを食べます。たいていは8種類ほどのクッキーを焼くことになり、合計で1,000枚を超えます! 同じ時期に、緑色のクリスマスツリーを箱から出して、きれいに飾り付けをすると、我が家は瞬時にクリスマス気分で満たされます。

クリスマスはいつも、パートナーの家族と一緒に祝います。毎年12月24日には、家族が祖母の家に集まります。毎年、祖母はホスト役をやめたいと言いますが、最後まで強く言い張ることはなく、娘たち、孫たち、ひ孫たちが集まって長いテーブルを囲むことになります。それはいつも特別な時間です。

家族の中には教会に行く人もいますが、キッチンでは大忙しで準備が進みます。祖母、義母、姉妹がまず準備を始めます。私は通常、定番のティラミスか小さいタルトレットをデザートとして持っていきます。

決まったメニューはありませんが、テーブルを華やかにセッティングして、多彩な料理を並べ、みんなで楽しく食事をします。会話を楽しみながら一年を振り返り、今年も祖母の家で一緒にクリスマスを迎えられたことに、自然と感謝の言葉が出てきます。

プレゼント(もちろん、サンタクロースが届けてくれたもの) を受け取る前に、ひ孫たちは詩を朗読したり、短い歌を歌ったりします。

12月25日には義母の家に行き、少人数でファミリーランチを楽しみながら、クリスマスを祝います。12月26日は私たちだけで過ごします。ふつうは静かに過ごし、ゆっくり休んで、お祝い気分から日常に戻ります。

アイリン・シレティック
アイリン・シレティック
アイリン・シレティック

ケリー・ラルー

役職: 人事ビジネスパートナー ビクトリノックスでの勤続年数: 1年 勤務地/ 国: モンロー、米国 言語: 英語

喜び、ゲーム、家族の伝統に満ちたクリスマス

私たち家族にとって、クリスマスは一年の中で特別であり、クリスマスイブもクリスマス当日も、温もり、喜び、一体感を感じながら祝います。

兄夫婦と私はクリスマスイブに両親の家に泊まり、クリスマス当日の朝をみんなで一緒に迎えます。この習慣には本当に不思議な魅力があります。淹れ立てのコーヒーの香りとワクワク感に満ちた家で目を覚まし、一日が始まるのです。美味しいクリスマスの朝食をとり、ツリーを囲んでプレゼントを交換します。我が家では、人に与える精神を尊重して、シークレットサンタでプレゼントを交換します。くじを引いて、そこに名前が書かれた人のために心のこもった贈り物を選ぶのです。この習慣は、物事をシンプルでありながら、有意義なものにしてくれます。いくつものプレゼントを探すプレッシャーもなく、贈る喜びを感じることができます。プレゼントの包みを開ける時、みんなの顔がパッと明るくなるのを見るのが、クリスマスで大好きな瞬間です。

一緒にのんびりと朝を過ごしたら、大人数の家族の集まりのために準備を始めます。今年は叔母夫婦の家に行き、素晴らしい料理と、笑顔と陽気な会話にあふれた午後を過ごしました。毎年、この集まりの最大の楽しみはクリスマス料理です。今年も例外ではありませんでした。ニンジン、芽キャベツ、カリフラワー、クリーミーなマッシュポテトなどの副菜が添えられた、ボリューム満点のローストビーフを楽しみました。美味しい料理と家族の温もりが一体となり、思い出に残るお祝いになりました。

私たちには、クリスマスに欠かせない楽しい習慣があります。毎年、みんなで一緒にゲームを楽しむのです。今年は、ウノ、コードネーム、ウェーブレングスをしました。大いに笑い、楽しくゲームで競いました。私の個人的な恒例行事は、愛猫のトリクシーを題材にしたクリスマスカードをつくることです。完璧な写真を撮るためにトリクシーにポーズをとらせるのは、難しいけれど楽しい作業です。出来上がったカードはいつも、家族や友人を笑顔にします。

私はホリデーシーズンのために自宅を飾ることも大好きで、感謝祭が終わるとすぐに飾り付けを始めます。海の近くに住んでいるので、海岸のクリスマスをテーマにして、近所のビーチで拾った貝殻を組み合わせて飾りをつくります。このユニークで個性的な飾りのおかげで、ホリデーシーズンの間中、楽しく過ごせます。

私にとって、ホリデーシーズンとは、一体感と喜びを感じ、心に残る思い出をつくることです。家を飾り、一緒に食事をし、ゲームを楽しみ、トリクシーの特別な瞬間を撮影する。クリスマスはいつも、私が心から大切にしている温もりと幸せの時間です。

ケリー・ラルー
ケリー・ラルー

ロレト・バスティアス

役職: ボウデン マーケティングリーダー ビクトリノックスでの勤続年数: 4年 勤務地/ 国: チリ 言語: スペイン語

チリのクリスマスナイト

私は、夫と娘と一緒にクリスマスイブを祝います。今年は特別でした。85歳の祖母が加わり、イブの夜がさらに温もりと喜びに満ちたものになりました。

準備は3日前から始めました。慎重にメニューを決めて、家に飾り付けをし、すべてが祝日にふさわしくなるように気を配りました。我が家は少しずつ、居心地のよいホリデー気分に満ちた場所に変わっていきました。きらきら光るライトや、伝統的なキリスト降誕場面の飾り、美しく飾り付けたクリスマスツリーが部屋を彩りました。飾り付けをする時は、フランク・シナトラのクリスマスソングをBGMで流して、ノスタルジックで楽しい雰囲気を演出しました。

私たちは午後8時頃集まって、ディナーを楽しみました。お祝いの食卓で特に楽しみなのがデザートです。伝統的なデザートを見ると、いつも幼少期を思い出します。祖母はいつも、バルバルアというクリスマスの特別なデザートをつくってくれました。フルーツが入ったクリーミーなデザートで、私たち家族にとって思い入れのある一品です。今は私がこの伝統を受け継ぎ、幼少期のお気に入りの味が我が家のクリスマス料理にいつまでも残るよう、家族のためにバルバルアをつくっています。

夜が更けるにつれて、気分が盛り上がってきます。私たちは夜の12時にプレゼント交換をしますが、その前に楽しい恒例行事が待っています。外に出て道を歩きながら、チリのサンタクロースであるビエヒート・パスクエロ(クリスマスのおじいちゃん) を探すのです。プレゼントを届けるサンタの姿が見られないかと期待して、周囲を見回します。そして家に戻ると、サンタはすでに訪れた後で、ツリーの下にみんなへのプレゼントが置いてあるのです。

クリスマス当日は、我が家で夫の家族とお祝いをしました。子どもたちにはたくさんのプレゼントがありましたが、大人たちにもありました! 人に与える精神を尊重して、シークレットサンタをしたのです。事前にくじを引いて、そこに名前が書かれた人に、心のこもった贈り物を用意しました。サプライズとワクワク感に満ちた時間でした。

私たちにとって、クリスマスというのは、単にプレゼントや料理を楽しむ日ではありません。伝統に敬意を払い、心に残る思い出を家族とつくり、世代を超えて愛を分かち合う日です。今年は、祖母も一緒に食卓を囲みました。家中に笑い声が響き、これまで以上に素晴らしいクリスマスになりました。

ロレト・バスティアス
ロレト・バスティアス
ロレト・バスティアス

パスカル・レイ

役職: サービスオーナー B2B コマース& リテール ビクトリノックスでの勤続年数: 13年 勤務地/ 国: イーバッハ、スイス 言語: ドイツ語

新旧のクリスマスの伝統

私のクリスマスは12月23日に始まります。この日、私は、シュヴィーツで幼なじみの友人たちと会います。これは長年にわたって築いてきた素晴らしい恒例行事で、絶対に逃したくありません。共に過ごす時間を楽しみ、思い出話をして、再会を祝います。

12月24日からは家族の時間です。妻のヴェラ、ニーノとリサという名の2人の子ども、そして私の4人で、のんびりと一日をスタートし、一緒に何かをします。今年はスキーに行きました。家に帰ったら、私は子どもたちと外で遊び(できれば雪遊び) 、その間にヴェラが最後の準備をします。こうすれば、クリストキント(クリスマスの天使) が気づかれずに、プレゼントを届けることができます。

今年は、長男のニーノがクリストキントのお手伝いをしたいと言い出しました。それで初めて、ニーノがクリスマスツリーを選びました。クリスマスの数日前に一緒にツリーを飾りましたが、ニーノは大喜びでした。愛情をこめて飾ったクリスマスツリーとともに、キリスト降誕場面の飾りやイルミネーションが心地よい雰囲気を醸し出します。庭のカエデの木も明るく輝き、クリスマス気分を盛り上げます。

私たちはクリスマスイブを、私の両親と姉一家と一緒に過ごします。夕方に我が家にきて、みんなで食前酒を楽しみます。子どもたちはツリーの下にあるプレゼントを見つけると、目を輝かせて、すぐに包みを開け始めます。

夜のもう一つのお楽しみは、伝統的なクリスマスディナーの フォンデュ・シノワーズです。この料理はクリスマスにぴったりです。家族が集まって長時間食卓を囲み、みんなが楽しめるからです。

12月25日は、妻のヴェラの家族と一緒にクリスマスを祝います。合計18人が集まる、大人数の賑やかなお祝いです。ここでもフォンデュ・シノワーズが恒例で、義理の家族が美しい盛りつけのサラダビュッフェも用意してくれます。子どもたちが遊んでいる間、大人たちは会話を楽しみます。

アドベントの期間中、私たちは古い伝統も新しい伝統も守ります。みんなが大好きな行事は、クリスマスクッキーを焼くことです。母はいつもグリューシュブレートリ(スイスのアーモンドビスケット) を焼きます。これは祖母から伝わる古いレシピで、家族の定番です。私たちは子どもたちと一緒に、マイレンデリ(型抜きクッキー) やツィムトシュテルン(星形のシナモンクッキー) を焼きます。

今年は、我が家に新しい伝統が加わりました。小さなクリスマス エルフ(クリスマスの妖精) です。この妖精は子どもたちに手紙を書き、いたずらをし、小さなプレゼントを届けました。

私たちのクリスマスシーズンは、美しい伝統、たくさんの喜び、そして何よりも、大切な人たちと過ごす貴重な時間で成り立っています。

パスカル・レイ
パスカル・レイ
パスカル・レイ